なぜこの事業を始めようと思ったのか?
私はヒガシマル醤油の創業家に生まれ、子どもの頃より、祖父の姿を見て育ちました。
祖父(淺井関三)はヒガシマル醤油㈱初代社長として、また一技術者として、生涯工場を愛し、うすくち醤油の品質向上と発展を祈ってきました。
私も会社に入り、祖父の思いを胸にできる限りの尽力はしてきましたが、一度自分の思うように、子どもの頃から感じ続けてきた思いそのままにうすくち醤油の魅力を発信したく、一個人としてゼロからスタートしようと決意しました。
私が子どもの頃から問い続けてきたのは、「本当にうすくち醤油が美味しいと心の底から人に薦められるのか?」という一点でした。すでに50年以上が経ちました。
ずっと感じ続けたこの問いに、私なりに出した答えが今回の新商品です。
もの心ついてからうすくち醤油のことばかりを考え続けてきましたが、それ故に、うすくち醤油が表現できない味も自覚でき、こいくち醤油にしか出せない世界も分かりました。
今この二つの自覚を新たに、素材により醤油を使い分る日本の食文化を、もう一度日本の皆様へ問いかけし、そして世界の人々へ発信したく思います。